イラン便り その9

タブリーズへ戻ってホテルで夕食。
スープとサラダはビュッフェスタイルです。
麦の入ったクリームスープ、たっぷりのサラダ、ノンアルコールビール
メインはこちらから野菜の炒めもの、淡水魚の唐揚げ、牛肉のステーキ、鶏の唐揚げ、イラン風の牛肉のグリル。
いずれのプレートにもフライドポテトとポテトのチーズ焼きがのって欧米風です。
こちらではフライドチキンを「ケンタッキー」とよぶそうです!

タクシーで小さな村を通ったとき、ナン屋さんに寄りました。
サンギャクという小石を敷いた釜の中に入れて焼くナンです。
焼きたては壁にかけておきます。

ナン屋さんの前にロバが。 荷物重そう。

タブリーズから南へ50km、キャンドヴァーン村へ。
山肌に沿ってニョキニョキと岩が林立し、岩の中をくり抜いて人々が生活しています。
トルコのカッパドキアがこんな感じだそうです。

岩の穴に窓やドアをうまくはめ込んであります。
お土産物屋さんの奥もコンパクトで生活しやすそう。

羊の群れに遭遇。

村で見かけた黒猫とアヒルたち。


酪農家の、運転手さんの義理のお兄さんのお宅に招待されました。
イランではこういうことがしばしばあるようです。

搾りたてのミルクをホットでいただきました。クリーミーで美味しかった!


タブリーズに戻り美しい神学校へ。

ここに続くバザールはイランはもちろん中近東でも有数の規模。
お店が5kmくらい続いていて、世界遺産に登録されています。

バザールで会ったネコ。
イランにはペルシャ猫はいなかった…


前にお約束したマーブ・グーシュトの食べ方をご紹介します。
もう一度ご説明すると、これは羊肉、ジャガイモ、ひよこ豆、玉ねぎ、トマトの入ったシチューです。
まずフォークで押さえながらスープだけを別のボウルに移します。
スープの中にナンをちぎって入れ、悪い表現ですがぐちゃぐちゃにしてこれを先に食べます。
イランの人はナンをどっさり入れますが、私は少しにしておかないと後が食べられません。
ほとんどスープとして味わいます。
次に、名前は知りませんが専用の潰し棒で残った具をつぶします。
羊肉もトロトロに柔らかくなっているので簡単に潰れます。
それをナンの上にのせて食べます。
要するにナン、ジャガイモ、ひよこ豆とお腹がいっぱいになるものばかりなので、めちゃくちゃお腹がふくれます。
滞在中三回も食べたので食べ方も上手になりました。


チャイハネ ( イランの喫茶店 ) の典型的な座席です。
相撲の桟敷席のような席に絨毯敷きで、靴を脱いで上がりアグラをかいたりして座ります。
何か日本の居酒屋と似てますね。