名古屋めしの一つに「あんかけパスタ」があります。
太いスパゲティととろみのついた辛みの効いたソースが特徴です。
父が東新町にある会社に勤めていたこともあり、いつ頃からだったか… 子どものときから東新町にあるスパゲティのお店「そーれ」によく連れて行ってもらいました。
ただし「あんかけパスタ」というネーミングができたのはずっと後のことで、その頃は「スパゲッティを食べに行こう」といえばうちはここでした。
カウンターに座って、料理人がフライパンを振ってスパゲティを炒めているのを見るのが好きでした。
「そーれ」という、店の名前をつけた赤いウインナがのっているのが一番人気だったようですが、私の好きなのは「ピカタ」でした。
いわゆる豚肉の黄金焼きがのったもので、今から考えると贅沢だったのかも。
自分のお金で外食するようになった頃は「ヨコイ」が人気店でした。
後から知ったことですが、「そーれ」は1961年創業、共同経営者だった方がこのソースのスパゲティを考案、その数年後独立して「ヨコイ」を開店されたそうです。
なので「そーれ」は「発祥」、「ヨコイ」は「元祖」と言われているのだとか。
私の思い出とあんかけパスタの歴史は置いておいて、娘のコミック「しょうゆさしの食いしん本スペシャル」の中の「しょうゆさしのフェイバリ飯 豚肉編その2 ピカタでパスタ」を見て懐かしくなりました。
この中ではミートソースをかけていますが、私はヨコイのレトルトのソースを使いました。
パスタもヨコイオリジナルの⒉2mmの極太麺。
この麺は茹でてから少し置いておく方がいいようです。
なので最初に麺を茹でておき、レトルトソースを温め、ピカタを作りながら麺を炒めました。
イタリア人が聞いたらびっくりする作り方ですね。
ピカタは娘の作り方そのままで。
やはり懐かしの味です!
黄金焼きも今さらながら美味しい〜
ところで「ピカタ」の語源はイタリア料理の「piccata ピッカータ」だそうですが、私はミケランジェロの「ピエタ」を見てもピカタを思い出してしまうのですよ…