甘辛く炊いた油揚げと青ネギを卵でとじたものをご飯に乗せた丼を、京都固有の呼び名で「衣笠丼」というそうです。
「しのだ丼」、「きつね丼」とも呼ばれている丼です。
金閣寺の近くに「衣笠山」という山があります。
その昔、宇多天皇が真夏に雪景色を見たいと山に白絹を掛けて雪に見立てたという古事に因んだ山です。
この丼が雪景色の衣笠山に似ていることから、この名前がつけられたとか。
京都といえば豆腐、そして大きな油揚げは厚みがあってふっくらしておいしいです。
昨日京都で買ってきた油揚げの残りで衣笠丼を作りました。
ネギが九条ネギでないのがちょっと残念…
シンプルな料理ですが、だしをたっぷり吸い込んだ揚げの旨みがジュワ〜。
山椒をたっぷりかけるとより京都風に。
昨日湯引きにするのに買った鱧には頭と骨が添えられていました。
素焼きして煮込んでだしを取ってこして、お吸い物にしました。